=== KAKKI AWARD 2005 ===

めでたく5周年!まさか5年も続くとは、自分でも驚き。「アカデミー賞」、「グラミー賞」、「エミー賞」、さんま御殿の「踊る!ヒット賞」に並ぶ世界5大アワードのひとつ「カッキー アワード」。カッキーが2005年に観た聴いた人、モノ、作品、団体から良かったものを独断と偏見で勝手に表彰しちゃいます。

音楽作品部門
◆最優秀邦楽賞
該当作品なし
迷った末に該当作品なしということで。宇多田さんの映画「春の雪」主題歌「Be My Last」はいいところまで行ったと思うんですが、「最優秀」という冠を与えるまでには及ばなかったような気がするものですから。

◆最優秀邦楽アルバム賞
Mr.Children「I (ハート) U」
TOY'S FCTORY/発売日05.9.21
単純にちょうどこのアルバムが発売される頃に収録曲である「sign」が聞きたくてしようがなかったんで、中古屋なんかでシングルを探したんですが見当たらなかったので結局このアルバムを買ったという顛末です。でも、他の曲も良かった。3曲目の「未来」や5曲目の「and I love you」も秀逸。ミスチルは「HERO」で2002年の最優秀シングルを受賞しております。

◆新人賞
アンダーグラフ「ツバサ」
フォーライフ ミュージックエンタテイメント/作詞・作曲=真戸原直人/発売日04.9.22
今年の卒業シーンを沸かしてくれた一曲でした。歌唱力とかそういうものはちょっとおいて置きまして、とにかく2005年の春というものを見事に演出したということでの受賞です。テレビCMでの女性の声「人はツバサを持つと自由になれるんですか?」は女優の長澤まさみ。CMスポットもなかなか良かった。次点はナナムジカ「Ta-lila〜僕を見つけて〜」。こちらは富山県出身ということでひいきでしたが、及ばず。

映像作品部門
◆最優秀連続テレビドラマ
女王の教室
日本テレビ/05.7〜9放送/脚本=遊川和彦/ディレクター=大塚恭司、岩本仁志、渡部智明/プロデューサー=大平太、仲野尚之(日活撮影所)/制作協力=日活撮影所/出演=天海祐希、志田未来、羽田美智子 ほか
実は1話目を見ていないのですが、それでもその後を見続けるにつけ、嵌ってしまいました。日記にも書きましたが、人間が描けているのです。それが一番の理由です。内容の過激さなどではありません。スポンサーが敬遠して、提供クレジットを出すな!と言いがかりをつけましたが、そりゃあんた、テレビドラマというひとつの作品ををバカにしてるよ。そもそも全然過激でもなんでもない。野島伸司のほうがよっぽどエグい。その点こちらはしっかりと良いことと悪いことの区別をつけているので、なんら問題なし。すぐになんでもテレビ局にクレームをつけるってのも困ったもんだ。

◆最優秀単発テレビドラマ
クライマーズ・ハイ
NHK/05.12.10・17放送/原作=横山秀夫(文藝春秋)/脚本=大森寿美男/演出=清水一彦(前編)、井上剛(後編)/出演=佐藤浩市、大森南朋、新井浩文、高橋一生、岸部一徳、石原さとみ、美保純、赤井英和、岸本加世子、杉浦直樹 ほか
小説のドラマ化としては本当に稀に見る佳作。小説の流れにほぼ忠実に描かれており、ドラマ化にありがちな蛇足エピソードや蛇足登場人物を付け加えることも極力抑えられ、小説の大事な部分、大事なシーンをあまり剥ぐことなく描かれている。そして、役者陣がやはり素晴らしい。まぁ元々ワタクシが佐藤浩市氏贔屓というのはあるんですがね。

◆最優秀主演女優賞(成人指定)
MEW、南波杏
「Wキャスト」(MOODYZ/REAL)
今年は一般作品でコレという女優さんにお目にかかることができませんでしたので、成人部門からこの方々が文句なしの受賞です。可愛い!この表現がピッタリなのです。MEWちゃんは去年のデビュー作を見て一気に惹きつけられ、杏ちゃんも今年のはじめに見た作品でファンになりました。そして、その2人が共演してくれるなんて!願ったり叶ったり!とはこのことです。

◆最優秀助演女優賞
志田未来
「女王の教室」(NTV)
しっかりした演技をしてくれました。“神田さん”役は彼女以外に演じることができなかったでしょう。映画『春の雪』にもご出演でご活躍のようですが、どうぞ勉強もがんばってね。じゃないと、そこらへんの頭の悪い女優になっちゃうからね。姉役の「夏帆」ちゃんにもなんか賞をあげたい。だってかわいいからさー。

◆大爆賞(笑)
FNS ALLSTARS あっつい25時間テレビ「さんま・中居の今夜も眠れない」−明石家さんま、中居正広、島田紳助
フジテレビ/放送日05.7.23〜24
大爆笑は一昨年のモロ出し騒動以来2年ぶりの復活です。今回は紳助さんが登場するというこれまでにない爆笑トークが展開されました。中居氏の聞き役に徹したポジショニングも好感を持てました。しかし、さんまさんと紳助さんの同級生トークはやっぱ強い。ムテキ。

◆特別賞
小泉劇場
監督・脚本・主演?=小泉純一郎/協力=日本国内ほぼすべてのマスコミ
五輪やサッカーW杯など特別なイベントがなかった今年、もっとも国民が熱狂したのはこの劇場でしょう。最終的には自民党の圧勝。ここまでの筋書きはたとえ描けたとしても、実際に演じることができたのは一重にこの方のお力です。国民はこれからにこそ、この劇場に目を向けねばなりません。

◆最優秀成人作品賞 ・ お世話になったで賞(18禁)
ア○ル快感伝道師2
waap(COBRA)/監督=K*WEST/出演=青木玲
自慢することではないですが、今年もたくさんの成人作品を鑑賞?させていただきました。良作あり駄作あり。そんな中で今年のトップはコチラ。特に、ア○ル好きというわけではなく、青木玲ちゃんがお気に入りだったので手にとってみたわけですが、これが良かった。玲ちゃんの男責めっぷりが大変良かった。MEW&杏コンビがいなければ、主演女優賞もきっと玲ちゃんでした。
※受賞作タイトルの伏字○は本来は伏せてありませんが、カッキーアワードの独断で伏せさせていただきます。

文学作品部門
◆文学賞
山田詠美「風味絶佳」
文藝春秋
ことし出版されたハードカバーという基準で選びました。森永ミルクキャラメルの「滋養豊富 風味絶佳」からとられたタイトル。市井の男たちに恋をする女性を描いた短編集ですが、いずれも佳作。

◆カッキーが選ぶこのミステリーがすごい!で賞
東野圭吾「容疑者xの献身」
文藝春秋
こちらも同様にことし出版されたハードカバーという基準で選びました。本家の「このミス」と被ってしまって申し訳ない。

ヒューマン部門
◆さぁ夢を叶えま賞
高橋尚子
女子マラソン選手(ファイテン)
シドニー五輪での金メダル獲得の瞬間を忘れられない。Qちゃんは笑顔でゴールテープを切り、世界一のマラソンランナーとなった。しかし、その後は苦難に満ちていたと言っていいだろう。マスコミや女性誌からの無意味なバッシングもあった。アテネの代表にも選ばれなかった。そして今年、東京国際でのあのラストスパート。35・7キロ地点でギアを入れ替えた瞬間に私は涙を堪えるることができなかった。ゴール後のインタビュー。「今悩んでいる人も、小学校、中学校の子も、30代、そして中高年の皆さん方も、もう二度と来ない時間を充実した一日にしてください」。さぁ、Qちゃん、北京でまた夢を叶えましょう。2つ目のゴールドメダルを獲りに。

◆ありがとう師匠(賞)
笑福亭鶴瓶
落語家(松竹芸能)
フジテレビ、ニッポン放送、この2つの会社に創立以来初めての“危機”が訪れたと言っていいだろう。視聴率のために、聴取率のために、もちろんそれも意識して番組を作っている、だけど、「面白いもの」を作るために汗を流し、涙を流してきた。そんな人たちにとって一瞬のうちにカネで自分の会社が買われるというのはどういう気分だったろうか。お台場のテレビマンたちは晴らすことのできない鬱憤をこの人に託した。この人の「笑い」に託した。7月放送の『あっつい25時間テレビ』(CX)のエンディング。壇上に上った鶴瓶さんはこう語りかけた。「ぼくはこの波、悪いかいいかわかりません。だけどね、テレビという入れ物と付き合ってるんじゃないです。その奥に居る人と付き合ってるんです」と。カネに物を言わせる風潮に一石を投じ、そして体を張って示してくれた師匠に感謝賞をお贈りします。

◆奨励賞
瀬川晶司
プロ将棋棋士四段
「夢を諦めない」とか「結果を残せば認められる」とかいろいろな教訓を私たちに教えていただいた思いがします。本物のプロを倒してプロになる! なんか漫画やドラマのなかのストーリーが実現した感じがして今年の数少ない胸がすく出来事でした。

◆無責任さん大集合!(とりあえずひと括り)
内河健
コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」所長
小嶋進
株式会社ヒューザー代表取締役
木村盛好
木村建設(破産)社長
カネの権化となった連中が寄せ集まった結果がこれ。無責任国家となった日本の象徴的な事件でありました。しかしまだ捜査がはっきりしないこともあり、まだまだ本当の黒幕もいそうですから、どうなることかわかりませんが。ただ、このだれもが自らの責任を回避し、言い逃れしようとしていたというのは事実ですね。姉歯さんは単なる歯車のひとつのように見えるので、今回は除外で。

◆返せ、受信料・損害賠償
日本放送協会
放送法に基づき主に公共放送を行うことを目的とした特殊法人/略称:NHK
お見事!と言っていいのかどうか、2年連続の受賞。今年もやってくれました。年が開け、結局海老ジョンイルは退いたけど、理事に就任するとかでひと悶着。その後は朝日新聞とのバトルがあって、とうとう記者が放火で捕まっちゃいました。そりゃ、だれも受信料なんて払わなくなってもしようがないって。テレビとアンテナを持ってたら必ず徴集されるて、それは消費者の選択権を奪ってることになりやしませんか?

◆高校野球なんてやってる場合じゃないで償
朝日新聞社
日本の大手新聞社
こちらもNHKと並んでいろいろとやってくれました。さすがに放火魔は出さずとも、政治家が言ってもいないことを書いてしまう大失態。NHK教育の番組に政治化の圧力があったっていう件だって、ちょっと怪しいヒダリ団体と関わりのあるホンダ記者が余計なことを書いちゃったってなもんでしょう。とうとう、部数激減で築地は大変なことになってるとか。筑紫某の言葉では10年前に「TBSは死んだ」らしいけど、いまもちゃっかり生き残ってるもんな。ヒダリって結構辛抱強いのかも。

◆想定の範囲内で償
ホリエモン
堀江貴文・株式会社ライブドア代表取締役社長・CEO
いくらカネがあろうとも、礼節を知らない大人になってはいけません。この人物ほど、子供に悪影響を与えることはないでしょうな。公の席でTシャツなんぞで現れるその無礼。それでも、「社長」を名乗るのですから。おまけに総選挙に出馬までして、もし当選してたら、国会にはどんな格好で出たのかね。亀井某は好かんけど、この男が当選してもまたひと騒動あって余計なことに紙面や電波が費やされたのかと思うとぞっとするわけです。フジテレビとニッポン放送は、災難でした。

◆猛省を促す
JR西日本
西日本旅客鉄道/主に鉄道事業を行う企業体
言うまでもない。信楽高原に続いて二度目であり、一度ならず二度もこのような事を起こした罪は重い。106人の方々の命の重みを未来永劫背負っていくしかない。JR西が仮に再生できようとも、106人は絶対に蘇る事ができないことを忘れるな。


以上の選考はすべて、「2005カッキーアワード選考委員会」の独断と偏見によるものです。

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