ワタクシなんぞのヒラリーマンがわざわざ言うようなことではありませんけども、皆様ご存知の通り、ナチスは選挙によって幅広い階層からの支持を得て政権をとったのです。
このことは“世間の風向き”というもののいい加減さの例としてよく使われる。
さて、千葉7区衆院補選。
毎日新聞の世論調査によれば、民主党の26歳の候補が一歩リードの情勢だという。
これぞまさに“世間の風向き”だろう。小沢さんが代表に就任した、恐らくただそれだけのことで、世間の風向きが逆方向に吹きだしたのだ。
けれども、千葉7区の有権者の皆さん、よぉく考えてくださいよ。
小沢さんが代表になってからまだ1ヶ月も経ってないんですよ。ましてや、あの偽メールは何にも解決することなくあやふやなままではありませんか。
民主党がやったのは、たくさん話し合うことがあった国会を空転させて、自滅して、代表が役職を辞職し、一人の代議士が辞めただけでしょう。
これで民主党の何が変わったというのでしょう?
そして何より有権者ではないワタクシが冷静にこの候補者を眺めたときに漂う「胡散臭さ」を千葉7区にお住まいの方はお感じにならないのだろうか。
「26歳。前県議。」
私は、この肩書きだけで十分にこの人物の人となりが臭ってきますけどね。
昨年3月に、これまた県会の補選に出馬して当選。それからたった1年でその職を放り投げてしまうところがワタクシはまったく理解できませんけどね。
そしてなにやら見事な「補導歴」をお持ちというではありませんか。「若干やんちゃ?」笑わせるな。我が国のほとんど多くの国民はたとえ未成年であっても、「人様に迷惑をかけてはいけない」と教えられ、それを言い聞かせて育ってきたのである。
補導が「若干やんちゃ」で済むのなら、若者はみな何をやってもいいことになる。人に迷惑をかけても若ければ許されることになってしまうではないか。♪同じアホならやらなきゃソンソン、だ。
そして今、そういう考え方が世の中に蔓延り、未成年者による犯罪によって多くの人が傷つけられているのである。
さすが、負け組ゼロを標榜するだけのことはある。
つまり、自ら犯した過ちの傷を国家が舐めてご奉仕させてつかまつる国が「負け組ゼロ」の国なのか。
県議になる以前にどんな仕事に就いていたかなんてことはどうでもいい。しかし、どんな仕事であろうと2ヶ月でその職を捨て、さらには1年も満たぬうちに千葉県民に奉仕する仕事を捨てた者に国家を任せられるとは到底思えないのである。
26歳には、26歳にすべきことがある。そして、26歳のときに経験しておかねばならぬことは、その先の人生そのものに大きな影響を与えるだろう。その経験すべきことはけっして周りから「センセイっ」などと言って祭り上げられることではない。
地べたに這い蹲るようにして、1円1銭というカネを稼ぐことの厳しさを肌身に感じることだとワタクシは一人勝手に思うのである。
もし、もしもですよ。これが一般企業であったなら、この人物が面接に現れたとして、社の中枢に関わるような要職に採用すると考えられますか?
一般論ですよ。なにも学歴で人を差別しようとか、職歴で差別しようとかいうのではなく、ごくごく一般的な企業の人事担当者だとしましょうよ。
絶対に採用せんでしょう。高卒で補導歴があって、職歴に不明瞭なところがある人物を。
そんな人が国会議員にはなれる・・・。
そもそも政治家になるのに資格がいらないところがおかしい。
小・中の教職免許を取得するには「介護体験」が義務付けられている(国会議員が決めた法律によってね)。ならば、ぜひとも政治家にも同等あるいはそれ以上の「奉仕の体験」を義務付けるべきではないのか。
ともかく、「若さ」を売りにする奴は信用ならない。この候補者のサイトプロフィールにもなぜか生年月日が強調してあるわけだが・・・。そして、見事に学歴や職歴には一切触れていない。